漫画名作ランキング:こちら葛飾区亀有公園前派出所

こちら葛飾区亀有公園前派出所は週刊少年ジャンプで長期間連載されていた作品であり、200巻を目安にして週刊連載が終わりましたが現在でも不定期で続編が描かれております。長期間の掲載を行っていたために老若男女幅広い世代からの支持を集めており、名作マンガとしてファンが数多いことで知られております。

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日本の漫画はポップカルチャー人気があり、海外でも根強いファンがいることで知られておりますが、こち亀もその一つになるのです。初期は劇画タッチのハードボイルドな画風でしたが、新しくなるほどに絵はポップになりより親しみが増しました。物語にはその時の流行や時事ネタを含んでいることが多く、話題になった製品や文化などをマンガを通じて知ることが出来るために日本贔屓の海外ファンからは注目されている作品でもあります。

基本的にはコメディタッチの作品ですが、前述したようにカルチャーという側面も物語には練り込んであり、作者である秋元治氏が幼少を過ごした昭和時代の原風景を、時折回相談として登場させます。主人公の両津さんを通じて少年期が描かれており、ベーゴマやメンコなどの子供の遊びから、淡い初恋話まで懐かしさと郷愁と切なさを感じさせてくれるエピソードが人気になっているのです。

こうした緻密な取材に基づいた物語と同時に、キャラクターの魅力がこち亀の人気の原動力となっております。世界的な大富豪の中川財閥の御曹司である中川圭一さんは、家業とは付かず離れず本業で警察官をやっているのです。登場当初は主人公である両津さんと凸凹コンビになり、世間を騒がせることも珍しくありませんでした。その結果僻地の交番に左遷されてしまうという、お馴染みのオチをおすすめ回として話題にするファンも少なくありません。家業を継がせたい中川龍一郎さんとのやり取りが、進退問題となり両津さんが一肌脱いだこともありました。

他にも魅力的なキャラクターは数多く、両津さんを唯一制御出来る大原部長や、こち亀のヒロイン秋本麗子さん、バイクに乗るとジキルとハイドのように性格が変わる本田さんなど、バラエティ豊かな登場人物たちの魅力も作品の人気の秘密になります。巻数を重ねるごとに個性豊かな人物が現れて、特殊刑事課などの新しい部署も紹介されました。

長年の連載による功績によって、作者である秋元治氏には第30回日本漫画家協会賞大賞が贈られました。その他にも受賞歴は数多く、まさに国を代表するマンガとしてしられております。