漫画名作ランキング:ドラえもん

国民的な漫画のドラえもんは奇想天外なストーリーであり、長く愛されてきた全45巻のベストセラーになります。アニメ化もされておりお茶の間ではお馴染みで家族揃って見ることが出来る内容と、意外に深いストーリーと言われており年代を問わずにファンが多いことが知られているのです。主人公は弱虫泣き虫でいじめられっ子であるのび太君で、未来から主人公を助けるためにタイムマシンでやってきたロボットがドラえもんになります。あらすじストーリーの基本は未来から持ち込んだ便利な道具と友情、そして主人公の成長物語です。

漫画名作ランキング:ドラえもん

今の言葉で言えばあらすじはPDCAサイクルに則って進みます。まずのび太君が不平や不満を覚えて、解決するために便利な道具を四次元ポケットから出してもらう所から始まるのです。雨を降らせる機会であったり、ジャムのようにして食べると暗記が出来る食べ物であったり、どこにでもすぐに行けるドアであったりと未来の道具は不思議な物ばかりになります。作者の藤子・F・不二雄はこの漫画のことをSF(すこし不思議)と読んでおりますが、謙遜ではなくだいぶ不思議で子供心の飛躍と大人になると分かるペーソスが見る人を引き付けて止みません。

登場アイテムもさることながら魅力的な登場キャラクターも見どころ満載で、ガキ大将のステレオタイプになったジャイアントとその取り巻きのスネ夫、永遠のヒロインしずかちゃんに出来る男出木杉君など、メインキャラクターもサブキャラクターもいい味を出しています。いつかどこかで見たような空き地の光景ではジャイアンがカラオケよろしくリサイタルを開いていたり、お風呂好きのしずかちゃんが湯船に入るシーンもお約束です。

ドラえもんは小学館の連載で1969年から始まりました。当初はシニカルなホラー要素も入っており、愛らしいドラえもんがのび太君に対してショッキングな発言をしたり、ずるをしたら10倍になって返ってくるような啓蒙的な回も少なくありませんでした。しかし物語が進むほどに主人公のび太君の成長が描かれるようになり、ドジだけど心の中に熱い気持ちを持っていたり、意外に計算高い所が人間臭くて読む人に笑みを浮かべさせたのです。

ドラえもんはネコ型ロボットですが、ネコにはあまり見えずにどら焼きを愛好するという設定にもオリジナルと可笑しさがあります。もう一つのテーマとして家族を描いており、パパやママとの関係や将来ヒロインと結婚するエピソードなど、笑いの中に胸を熱くさせるところが国民的人気の漫画の人気の秘密かもしれません。