大人気海外ドラマ「SHERLOCK」待望のコミック化!
BBC制作の大人気海外ドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」がコミックになりました。シャーロックは誰もが知る名探偵「シャーロック・ホームズ」を現代のロンドンに蘇らせたドラマです。主人公を演じるのは、英国トップ俳優のベネディクト・カンバーバッチです。相棒のワトソンを演じるのはマーティン・フリーマン。どちらもドラマの成功によりハリウッド進出を果たし、以降様々な大作映画やドラマで観ることになりました。
シャーロックが人気になった理由は、ホームズという誰もが知っている探偵を今に蘇らせるにあたって、様々な工夫が施されているところにあるでしょう。まず、ホームズのキャラクターは現代風にアレンジされています。ホームズには天才的な頭脳と行動力がありますが、どこか抜けているところや相手にズケズケという無遠慮なところもあります。これを現代版はソシオパス(社会不適合者)としているところが面白い点です。ホームズの性格をあえて社会的な病気とするところは現代からの一種の批評で、彼を決して孤高の天才にはせず、少しだらしないがそれでも愛すべき存在へと蘇らせることに成功しました。
もうひとつがブロマンスと呼ばれる要素です。ブロマンスとは男性同士の友情のことを表しますが、少し同性愛のような雰囲気を持ちます。最近は腐女子といって同性愛に萌える女性たちがフィーチャーされていますが、実はこれは全世界的な現象で、海外ではスラッシュやブロマンスと呼ばれます。もともとシャーロック・ホームズシリーズはホームズとワトソンの関係を同性愛と読み替えることは人気でした。しかし、それは女性のファンコミュニティ内でのことであり、それが公式のドラマで全面的に展開されるのは、ほとんど初めてのことでしょう。ドラマ内ではワトソンに婚約者ができて、それにホームズが嫉妬するシーンが面白おかしく描写されており、それはベネディクト・カンバーバッチの爆発的な女性人気を生むことになりました。今回、コミック化されることによってブロマンス的な要素はさらに期待できるでしょう。
もちろん、ミステリー要素もふんだんに盛り込まれています。ドラマや漫画では主人公が犯行現場を見て、一瞬に様々な要素や証拠を結びつけるところがスピーディーに描写されています。このスピード感は見る人を飽きさせません。宿敵のモリアーティ教授がいつ登場するかも見どころのひとつです。シーズンを重ねるたびにモリアーティ教授との戦いはヒートアップし、漫画版でも宿敵の対決は期待できるでしょう。