大場つぐみと代表作『デスノート』

大場つぐみさんは、2003年にその代表作であるデスノートが週刊少年ジャンプに掲載され漫画原作者としてデビューを果たしました。デスノートは、世界累計発行部数3000万部を記録した全12巻の大ヒット少年漫画で、アニメ化だけでなく小説や実写版ドラマや映画など多くのメディアで展開され、日本だけでなく海外でも大きな評価を得ています。

人間界に死神が落としたデスノートを秀才高校生が手に入れたことをきっかけに、世界的な名探偵と激しい頭脳性を繰り広げていくストーリーです。秀才高校生が名前を書かれたら死ぬという悪魔のノートを使って犯罪者のいない新たな世界を作るべく、犯罪者の名前を記していきます。インターネット上で広まった殺戮の噂により、彼を捕えるために、全世界の警察を動かす権限を持っている名探偵が動きはじめるという物語です。この悪魔のノートには、様々な細かいルールが設定されていて、

これらのルールを逆手に取って、名探偵を追い詰めておきます。ストーリーの端々に張り巡らされた伏線、緻密な戦略と思わず息が詰まるほどの心理戦の数々に魅了された人も多いのではないでしょうか。

デスノートが連載終了してからは特に目立った活動はしていませんでしたが、2008年から週刊少年ジャンプに連載されたバクマンがアニメ化・映画化する大ヒットを飛ばすと、2015年からはジャンプスクエアでプラチナエンドを連載するなど数々のヒット作の原作を手掛けています。

大場つぐみさんは東京都出身ということはわかっていますが、本名や性別、生年月日、顔写真などの詳細なプロフィールが一切紹介されておらず、覆面作家として有名です。集英社の公式発表では、新人漫画家とされていますが、詳細なプロフィールが一切公開されていないため、過去に実績のある作家の別名義ではないかという噂がたっています。その人物象というと、最低でも3日に一度の掃除は欠かさないきれい好きであり、度々タッグと組んでいる作画の小畑健さんによると、カッコイイ大人ということがわかっています。

その正体はいまだに不明であり、2005年に開催された日本オタク大賞で岡田斗司夫さんの発言によって、ラッキーマンなどのギャグ系漫画を手掛けたガモウヒロシさんではないかという説もあります。さらに大場つぐみさんのネーム原作の絵柄がラッキーマンの絵柄と酷似しているところからもこの説は有力とされていますが、ジャンプ編集部内でもトップシークレットとされているようで、真相を知る人は限られているようです。